融資型クラウドファンディングと株式投資のリスク比較

融資型クラウドファンディングのリスクが高いか低いかを比較するよりも、リスクの違いを理解する事が重要です。

株式投資のリスクと比較

株式投資とついでに投資信託のリスクと比較してみます。

融資型クラウドファンディングは、長いので融資型CFと略します。

株式投資 投資信託 融資型CF
損失要因 株価下落 株価、価額下落、
為替変動
債務不履行
損失額の
コントロール
不可
損失額 売却額との差額 売却額との差額 投資金額
元本保証 無し 無し 無し
保全性 無し 無し 担保、保証
企業の選定 不可 不可

それぞれの項目を解説してゆきます。

損失要因

株式投資の場合、もちろん株価下落が損失要因です。

投資信託は、様々な投資商品を組み合わせているので要因を特定できませんが、組み込まれている商品の下落が損失要因です。

融資型CFの場合は、融資先企業の債務不履行が損失要因です。

株式投資などは、企業が存続していても株価が下がれば損失ですが、融資型CFは破綻しない限りリスクにはなりません。
ただ、返済の遅延などは発生します。

損失額のコントロール

損失額をいくらに抑えるかを自分で管理できるかどうかです。

株式や投資信託に投資するという事は、自分の所有物にするという事です。
ですから、売りたい時にはいつでも売る事が可能です。
(買い手がいれば)

よって、少しでも下落したら売却するようにしておけば、自分の意志で損失額を決定する事が出来ます。

それに対して、融資型CFに投資するのはお金を貸している状態です。
融資先がどんな状態になろうと、自分の意志で引き上げる事はできません
融資先が債務不履行に陥った時、担保と保証で回収しますが、回収額は運用会社任せです。
自分でコントロールする事はできません。

損失額

リスクが表面化した時に、損失額が幾らになるかです。

株式と投資信託では、最大損失額としては投資金額全額ですが、通常はその前に売り抜けます。
なので、購入金額と売却時の差額が損失額となります。

融資型CFの場合は異なります。
債務不履行が確定するまでは、担保にも保証にも手を付ける事が出来ません。

債務不履行となり損失が決定した際には、回収手段はこの担保と保証のみ。
最悪は回収ゼロになる可能性もありますし、担保と保証の設定が良ければ全額回収できる可能性もあります。

損失額のコントロールができない分、損失額のレベルがわからないのが難点です。
ただ、担保と保証の設定があれば、ゼロになる事は無いでしょう。

元本保証

元本保証はありません。

全て投資だから、仕方ありません。

保全性

株式も投資信託も、元本の保全性はありません。

なぜなら、株式を買い取って自分のものにするからです。
自分のものは人が守ってくれることはありません。

融資型CFは、異なります。
運用会社は投資家のお金を預かって融資します。

お金を借りているような状態です。
他人のお金を借りて運用していますので、そのお金を守る努力をするのは当然です。

よって、担保や連帯保証で元本の保全性を高める努力をしています。

企業の選定

投資や融資を行う企業を選ぶ事が出来るか否かです。

株式投資は、当然銘柄として選択可能です。
その分、割安感のある銘柄か、将来性はどうか、財務関係はどうかなどを自身で判断しなければなりません。

投資信託は、投資先をごちゃまぜにしたものです。
その投資先はプロが選定しますので、投資家は選択できません。

融資型CFは、法律(貸金業法)により融資先企業の開示が禁止されております。
よって、企業を選択する事はできません。

これは、資金を貸している状態の為、投資家が直接取り立てに出向く事を防ぐ為です。
運用会社と口座開設を行う際の契約書時にも、「回収は運用会社に一任する」の一文が必ずあります。

まとめ

pointedlady
どの投資も一長一短だと感じます。

今回はリスクのみの比較ですが、実際の投資を行う上では、その他考慮する点として手数料や手間などがあります。

今回のリスク比較の結果では、

損失額をコントロールできるのが株式投資と投資信託。
損失額はコントロールできないが、元本保全性を高めているのが融資型クラウドファンディング。

となりました。

リスクが「高い」「低い」の比較でなく、リスクの種類が異なる事が分かって頂けましたでしょうか?

自分に合った投資で資金を運用する事が、無理なく続ける秘訣だと思います。

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