資産運用講座18)NISAについて

NISAとは正式名称を「少額投資非課税制度」と言います。

ざっくりと言えば、

NISA口座で運用すれば年120万円の投資までは、それに対する利益が非課税になる。

と言う制度です。

例えば株式投資の利益に対する税金は20.315%です。

5万円利益が出たら1万円は税金で持ってかれてしまうので、結構大きな金額です。

対象となる投資を行う方であればデメリットはありませんので、必ず活用するようにしましょう。

以下に制度の詳細と気を付ける点などをまとめました。

NISAの対象

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非課税の恩恵を受ける事が出来るには、NISA口座を開設する必要があります。

NISA口座を開設する事が出来るのは、一人一口座のみであり、複数の証券会社や金融機関で開設する事はできません。

NISAの対象となる商品は「国内上場株式」「株式投資信託」「EFT」「REIT」などで、証券会社や金融機関により異なります。

「債券」「公社債投資信託」「信用取引」等は対象となりません。

自分の運用したい商品がNISA対象となっているかは、運用予定の証券会社や金融機関へ事前確認しておきましょう。

非課税対象となる利益は「売却益」「配当金」「分配金」です。

NISAの期間

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NISAには期限があり、2023年が非課税枠を与えられる最後の年となります。

2024年からはNISA口座を開設する事が出来ません。

アベノミクスで貯蓄から投資へと資産の流れをかえさせる一環として動き出したNISAなので、株安などの状況に陥った場合は延長されるかもしれませんね。

 
また、投資した年から最長5年間が非課税の継続される期間となります。
(投資した年を含めて5年目の年末まで)

2016年にNISA口座で投資を行った場合、2016年の投資分に対する非課税期間は2020年の年末までです。

2021年には、2016年投資分はNISA口座で運用する事が出来ませんので、株式などを課税口座へ移管したり、ロールオーバーする等の処置が必要です。

これに関しては、後ほど詳しく説明します。

NISAの制限

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NISA口座での年間最大投資額は120万円です。

2023年の投資分まで、毎年120万円の非課税枠が追加されます。

1、売却は一回のみ

最長5年間が非課税期間ですが、一度売却してしまうとその枠は無くなります。

2016年に120万円をNISA口座で投資を行い、2018年に50万円を売却したとします。

すると、非課税対象となるのは残りの70万円のみとなります。

頻繁に売買する人には余り意味のない制度です。

2、未使用枠の持越し不可

あと、未使用枠の持ち越しもできません。

2016年に50万円をNISA口座で株式投資し、70万円の非課税枠が残っていても、2017年の非課税枠は120万円です。

未使用枠を翌年に持ち越して190万円になる事はありません。

3、新規投資対象

現在NISA以外で保有している株式などをNISA口座に移す事はできません。

NISA口座を開設したら、その口座で新規に投資する必要があります。

ちなみに、NISAで運用している株式などをNISA以外の口座へ移管する事は可能です。

NISA以外の口座へ移管させた時の取得日は移管日、取得価額は移管日の時価となります。

4、損益通算不可

NISA口座で損失が発生した場合でも、NISA以外の口座で発生した所得と損益通算する事はできません。

冒頭でデメリットは無いと書きましたが、NISA以外の課税口座で利益を出している投資があり、NISA口座で運用している投資で損失が出た場合のみ、損益通算できないというデメリットがあります。

5、追加購入は1年目のみ

NISA口座でも、120万円の枠分全て一回で投資する必要はありません。

分割して20万円を6回という様に投資をする事も可能です。

ただし、未使用枠を翌年以降に持ち越す事はできませんので、最初の年で120万円分投資をしなければ、未使用枠として消滅します。

5年後の対処法

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NISA口座で非課税の対象となる期間は5年間(5年目の年末まで)です。

6年目に入る前に、次の3つの選択肢のどれかの処置をしなければなりません。

1、売却

NISA口座で運用していた全ての株式や投資信託などを売却し、利益を確定させる事です。

売り時であると判断しているのであれば、非課税の時点で売却して利益を出してしまう事は、一つの選択肢です。

2、課税口座へ移管

対象となる株式等をNISA以外の口座(課税口座)へ移管し、同じ銘柄を運用し続ける事も可能です。

「課税口座へ移した後で売却したら、結局売却益に課税されるのでは?」

と心配になるかもしれませんが、NISA口座から移管する場合には、取得日は移管日になり、取得金額は移管日の時価に変更されます。

よって、NISA口座で運用していた期間の株価等の上昇分は非課税となります。

3、ロールオーバー

ロールオーバーとは、再度NISA口座で運用する事です。

2016年に120万円分の投資をNISA口座で行い、2020年末に非課税期間が終了しますが、2021年の非課税枠に移管する事で継続して運用が可能となります。

但し、保有する株式などが値上がりし移管時の時価が120万円を超えている場合、超えた分は課税口座で運用して、NISA口座は120万円の枠で納めなければなりません。

例えば、2016年にNISA口座で120万円の投資をし、2020年に保有する株式などの時価が150万円になっていた場合、30万円は課税口座へ移管して、120万円を2021年の非課税対象分として運用する事になります。

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