融資型クラウドファンディングのリスクを詳しく解説

融資型クラウドファンディングが投資家の元本割れを防ぐ為のリスク管理方法は融資型クラウドファンディングのリスク管理方法の記事で書いております。

しかし、融資型クラウドファンディング自体にどの様なリスクがあるのでしょうか?

リスクを知っておくと、ファンド詳細から安全性が高いかを判断する事が出来るようになります。

是非把握しておきましょう。

リスクの種類

リスクの種類にはいくつかあります。

融資先の信用リスク
運営会社の信用リスク
担保価値低下や担保が売却できないリスク
保証人の信用リスク
金利変動リスク

加えて、海外が絡むなら為替リスクカントリーリスクなどが挙げられます。

代表的なリスクは網羅されていると思いますが、個別ファンドで異なるかもしれませんので、詳細は運営サイトで確認してください。

リスクの説明

融資先の信用リスク

融資先の信用リスクとは、いわゆる貸付先が倒産する事です。

これを防ぐ為に審査を行い、返済能力のある会社かを確認しています。

万一倒産して返済できなくなった場合に備えて、担保と保証が設定されます。
(ファンドによっては設定されない場合もありますので要注意。)

投資家は返済能力を知る事はできませんので、せめて担保と保証の両方が設定されたファンドを選びましょう。

運営会社の信用リスク

運営会社とは、「クラウドクレジット」や「ラッキーバンク」、「クラウドバンク」などのサービスを提供する会社です。

証券会社であれば、運営会社と投資家の資産を「分別管理」しており、且つ破綻時には「日本投資者保護基金」により1,000万円まで保証されます。

しかし、融資型クラウドファンディングの運営会社は証券会社ではありません

投資家の資金は分別管理を行っていると説明されておりますが、万一の事態になれば運営会社の資産として扱われてしまうかもしれません。

クラウドバンクの運営会社(日本クラウド証券)は証券会社ですが、売り文句としてアピールしていないので、日本投資者保護基金による保証はされないかもしれません。

運営会社の健全性

1、株主が安定しているか?

株主が安定していれば、理由ある資金不足の際には増資にて対応してくれるでしょう。

2、利益が出ているか?

業績を開示してくれれば簡単ですが、今のところ開示されていないようです。

運営会社の利益は、融資先から回収する利息の数%です。
(投資家へは、利息から数%の利益を引いた額を分配。)

融資金額が多ければ多い程、運営会社へお金が落ちる事になります。

単純に考えれば、融資総額の大きい会社は安泰と言えるかもしれません。
(融資先が債務不履行に陥っても、運営会社は損失の補填を行いませんので、損害は受けません。)

単純過ぎな考えかもしれませんが・・・。

担保価値低下や担保が売却できないリスク

担保価値低下とは、担保を競売にかけて売却する時、評価額通りの金額で売却できない事を言います。

恐らく担保売却時には、評価額を割ると考えておいた方が良いでしょう。

だから、担保余力の確認は重要です。

それ以前に、担保となる物件などを、誰も欲しがらない事もあるかもしれません。

それが、担保を売却できないリスクです。

何を担保として設定しているのか、きちんと評価額通りに売却できそうかを確認しましょう。

保証人の信用リスク

担保が設定されていない場合、または担保の売却で損失を埋めきれない場合、保証人が設定されていれば保証人が返済義務を負います。

この場合の保証人は連帯保証人ですが、企業と個人の2種類あります。

例えば親会社が連帯保証人となれば、数千万円の金額も返済できるでしょう。
(親会社の業績にもよりますが。)

もし代表者の個人が連帯保証人になった場合、数千万円規模の借金を返済できるでしょうか?

個人では何十年掛かるかわかりません。

だから、担保と保証の両方設定されているファンドを選びましょう。

保証人は担保売却でカバーできなかった損失分を埋めれば良いだけになります。

返済金額が減りますので、まだ完済の可能性は高くなると考えられます。

金利変動リスク

対象債権については、変動金利により付利されるものが含まれることがありますが、金利の変動によって将来受け取る利息が変動し、また市場金利とは一致しないこともあります。

運営者サイトには、この様に説明されております。

これは、融資対象の収益が金利によって変動する場合を想定しています。

例えば海外の国債を運用する事業に対する融資だったり。
(上手く思いつきませんでしたので、無理やりな例でスミマセン・・・。)

貸金業者に対する融資で、利息の上限が法律により下げられてしまい、運用利回りが減ってしまう事もあり得ます。

このケースも金利変動リスクに入るかもしれません。

為替リスク

海外向けに外貨で運用されている融資が、分配時や償還時に円相場が融資時よりも円高に推移した為、損失を被るリスクです。

利回りは落ちますが、為替リスクヘッジ済みのファンドで運用するのが鉄則です。

もしくは、融資のタイミングが円高であれば、分配時や償還時はそれより円安になっているかもしれません。

為替リスクヘッジ無しのファンドは、融資のタイミングが円高であるかを確認しましょう。

カントリーリスク

これも海外向けに融資を行う際のリスクの一つです。

海外は日本と違い、いつどのような事件が発生するかわかりません。

クーデターなどの政変や国際収支の悪化などで、資金の国外送金が制限されたり没収されたりする事もあり得ます。

日本では発生しないような事態により、資金が守られない可能性があるのがカントリーリスクです。

余りそういった話はニュースで見ないので、気にし過ぎる必要も無いと思いますが、念の為にも融資先の国がどの様な状況かは把握して投資しましょう。

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